海外FX業者「AXIORY(アキシオリー)」は、業界トップクラスの狭いスプレッドや高い約定力が魅力の海外ブローカーです。近年では多くのトレーダーが利用しており、初心者だけでなくプロトレーダー層からも注目されています。
しかしながら「安全性や信頼性は本当に大丈夫なのか?」「出金拒否の噂はないのか?」「メリットとデメリットを知ったうえで使うべきか?」など、実際に使う前に気になるポイントも多いでしょう。
そこでこの記事では、FXの専門家としての視点と実際の口コミ・評判をもとに、AXIORYの真実に迫ります。口座タイプの特徴や安全性、ボーナスの有無、リスク・注意点、そして出金トラブルの真偽までを徹底解説。
読めば、あなたにとってAXIORYが本当に使う価値のある海外FX業者なのかどうか、冷静に判断できるはずです。
AXIORYの基本情報
まずはAXIORY(アキシオリー)の概要を簡潔に把握するために、基本情報を表形式でまとめます。
項目 | 内容 |
---|---|
運営会社 | Axiory Global Limited |
設立 | 2011年(創業準備含む) |
登録国・ライセンス | ベリーズIFSC(ライセンス番号:000122/267) |
取扱商品 | FX通貨ペア/株式CFD/株価指数CFD/エネルギーCFD/貴金属CFD/バトルCFD アルファ口座では現物株・ETFの取引が可能 |
最大レバレッジ | 2,000倍(マックス口座) 1,000倍(スタンダード口座/ナノ口座/テラ口座) 1倍(アルファ口座:株式・ETFの現物取引) |
注文方式 | NDD(STP/ECN) |
ゼロカット | あり(追証なし) |
ロスカット水準 | 0%(マックス口座/ゼロ口座) 20%(スタンダード口座/ナノ口座/テラ口座) |
取引プラットフォーム | MT4・MT5・cTrader(口座タイプにより異なる) |
入出金方法 | 国内銀行送金/クレジットカード/Apple Pay/各種オンラインウォレットなど |
日本語サポート | あり(メール/チャット/平日9:30~23:30) |
公式サイト | https://www.axiory.com/jp |
AXIORYは顧客資金を運営資金と完全に分別管理しており、ユーザー資金の安全性を確保しています。また、手数料やスプレッドの水準が低めで、多彩なプラットフォーム(MT4・MT5・cTrader)に対応しているのもポイントです。
では、実際の利用者はAXIORYをどのように評価しているのか、次章で評判や口コミを詳しく見ていきましょう。
AXIORYの評判・口コミをまとめ
ここからは実際にAXIORYを利用しているユーザーの声を中心に、「良い評判」「悪い評判」をそれぞれ5つずつ紹介します。
AXIORYの良い評判
AXIORYの良い評判を5つピックアップしました。
AXIORYを使い始めて1年ほど経ちますが、スプレッドの狭さが特に気に入っています。ナノ口座のUSD/JPYやEUR/USDは日中ならほぼ0.8pips前後で取引でき、取引コストを大幅に抑えられました。実際に口座を使ってみると、約定拒否もほぼなく、ストレスのないスキャルピングができるので助かっています。
cTraderを使いたくてAXIORYを選びました。実際に操作してみると、サクサク感と約定力が想像以上で、瞬時に注文が通る快適さに驚いています。日本語サポートもしっかりしていて、チャットで問い合わせてもすぐ返答がもらえるので安心感があります。入出金もスムーズですし、メイン口座として大変重宝しています。
これまで国内FXがメインだったんですが、ハイレバレッジを求めてAXIORYに乗り換えました。マックス口座は2,000倍までいけるうえに、追証もなく安全面での配慮もしっかりしているので、国内よりもトレードがしやすくなりました。資金管理は自己責任ですが、小額証拠金から大きな利益を狙えるポテンシャルを感じます。
私がAXIORYを選んだ理由は、なんといっても信託保全の仕組みがあるからです。海外FXは倒産リスクが怖いイメージがありましたが、もし何かあっても資金が守られるという点は安心感につながります。実際にここ数年で出金トラブルに遭ったことは一度もなく、すべてきちんと処理されています。信用のできる業者だと思います。
複数の海外FXを比較検討した結果、AXIORYが一番取引コストが安いと感じました。ナノ口座はECN手数料が往復6ドルかかりますが、その分スプレッドが超狭いので、短期売買を繰り返す自分には理想的です。しかも日本語サポートが丁寧で質問にも早く回答してくれるので、ストレスなく使い続けられています。
AXIORYの悪い評判
続いて、AXIORYに対する悪い評判やネガティブな口コミを5つピックアップしました。メリットだけでなく、実際に利用してみて感じた不満点もご紹介します。
AXIORYはボーナスキャンペーンが少ないのが残念です。年に数回は実施されるものの、XMなど他社のように新規口座開設ボーナスや常設の入金ボーナスがないため、ボーナス重視のユーザーには物足りなく感じるかもしれません。スプレッドの狭さでカバーされる部分もありますが、期待値は低めです。
2万円未満の入出金に対して1,000円の手数料が発生するため、少額をこまめに出金するユーザーには不便に感じられます。まとめて出金することで節約はできますが、資金の流動性を重視する場合は注意が必要です。
AXIORYはFX通貨ペアや株式CFDなどは豊富ですが、仮想通貨CFDの取り扱いがないため、ビットコインやイーサリアムなどの取引を希望するユーザーには向かないと感じました。今後の導入に期待したいところです。
AXIORYは口座残高に応じてレバレッジが段階的に制限されるため、残高が増えると一気に倍率が下がり、ハイレバ重視のスキャルピングには不向きな面があります。資金管理の工夫は必要ですが、シンプルな運用を求める場合はやや煩雑に感じました。
AXIORYはスキャルピングに適していると評判ですが、ナノ口座の1ロット往復6ドルの手数料が、取引回数が増えるとコスト面で響くと感じました。全体としてはメリットが大きいものの、取引頻度が高いユーザーには手数料負担がネックになる可能性があります。
AXIORYの総評
AXIORYは狭いスプレッドや確かな約定力を求めるFXトレーダーから高く評価され、出金拒否などの深刻なトラブル事例もほとんど見当たらない、安定感のある海外FX業者です。
一方で、常設のボーナスやキャンペーンが乏しく、ハイレバトレード時には口座残高が増えるにつれてレバレッジが制限されるというデメリットもあります。
少額からでも高い倍率を活かした短期売買をしたい方や、cTraderやMT5を試したい方にはメリットが大きいでしょう。しかし、大幅なボーナスを狙いたい人や、大きな残高でも常に超ハイレバを維持したいという方には多少物足りない面があります。
総じて、「安全性を重視しつつ、快適な取引環境で堅実に利益を狙いたい人に適した業者」と言えます。
AXIORYの安全性・信頼性は?
ここでは、AXIORYが実際にどの程度安全性・信頼性を確保しているのか、いくつかのトピックに分けて解説します。
金融ライセンス:ベリーズIFSCでの登録
AXIORYを運営するAxiory Global Limitedは、ベリーズの国際金融サービス委員会(IFSC)の金融ライセンスを取得しています。ベリーズのライセンスはイギリスFCAやキプロスCySECと比較すると取得ハードルが低いとされる一方、全く無免許の状態よりは格段に信頼性が高いです。
AXIORYの場合は公式サイトで約定統計を公開するなど、取引透明性を示す取り組みを積極的に行っています。
また、監査法人「PricewaterhouseCoopers(PwC)」による監査レポートも開示されており、運営状況を積極的にオープンにしている運営姿勢が高く評価されています。
信託保全による資金管理
AXIORYでは、多くの海外FX業者が採用している「分別管理」に加えて、信託保全に近い形のスキームを導入しているのが特徴です。
分別管理では顧客資金と運営資金を別口座で管理するだけですが、AXIORYでは外部機関を通じて厳格に資金を保全する仕組みが敷かれており、万が一の倒産時にも顧客資金が返還される可能性が非常に高いとされています。
信託保全は国内FX会社なら一般的ですが、海外FXではまだ珍しい体制です。この点は大きな安心材料といえるでしょう。
日本金融庁からの警告について
AXIORYは海外拠点の無登録業者として、日本の金融庁から「警告リスト」に掲載されています。しかし、これは日本に在住している個人顧客へ無登録で金融商品取引業を行っている業者に対する警告であり、AXIORYが即違法・詐欺と断定されているわけではありません。
海外FX業者が日本の金融ライセンスを取得せずに日本語サイトを運営すると、ほぼ確実に金融庁から警告を受けます。
なお、日本在住の日本人が自らの意思で利用する分には、法的に何ら問題ありませんが、日本の法的保護を受けられないことは忘れてはいけません。
出金拒否やトラブルの有無
海外FX業者で心配されがちな出金拒否や悪質な価格操作ですが、AXIORYに関しては大きなトラブル報告は確認されていません。SNSや口コミサイトを見る限り、ちゃんとルール通りにトレードしていれば問題なく出金できているケースがほとんどです。
ただし、悪質な両建てやボーナスの不正利用など、規約違反にあたる行為を行った場合は出金拒否される可能性があります。これはどの海外FX業者でも同様なので、必ず各種規約を守ってトレードしましょう。
The Financial Commissionへ加盟
AXIORYは、投資家保護機関「The Financial Commission(金融紛争解決機関)」にも加盟しています。
万が一AXIORY側とユーザー間で紛争が起こった際に、第三者機関として仲裁をしてくれるため、トレーダー側にとっては大きな安心材料となるでしょう。
AXIORYのメリット・強み
AXIORYには、他社と比較した際に目を引く数々のメリットが存在します。
メリット1:スプレッドが狭く透明性が高い
まず、AXIORY最大の強みと言っても良いのが、取引コストの安さと透明性の高さです。
特にナノ口座やテラ口座はマーケット直結の「ECN方式」を採用しており、主要通貨ペアのスプレッドは業界でもトップクラスに狭い水準となっています。取引手数料は1ロットあたり往復6ドルかかりますが、実質的な合計コストは多くの海外FX業者よりも有利です。
また、AXIORY公式サイトでは毎月の約定率やスリッページの状況が詳しく公開されており、実際の注文がどのように処理されているかが一目瞭然です。
メリット2:MT4・MT5・cTraderに対応
多くの海外FX業者がMetaTrader4(MT4)やMetaTrader5(MT5)に対応している中、AXIORYではさらにcTraderも利用可能です。cTraderはECN取引専用に開発された高機能プラットフォームで、板情報の表示や高速約定など、スキャルピングに適した機能が充実しています。
IF-DONE注文や複数の注文一括決済機能や、チャートのタイムゾーン変更など、MT4やMT5には無い「かゆいところに手が届く」機能が盛り沢山です。
トレーダーそれぞれの好みや取引スタイルに合わせて、取引プラットフォームを選べる自由度の高さは、AXIORYならではのメリットと言えるでしょう。
メリット3:最大2,000倍のハイレバとゼロカットシステム
AXIORYのマックス口座では、最大2,000倍という超ハイレバレッジを利用できます。
少額資金からでもハイリターンを狙いやすい一方、相場の急変動で大きな損失が発生しやすいリスクもあります。しかし、AXIORYはゼロカットシステムを導入しており、口座残高を超える損失が発生しても追証が請求されません。
つまり、大きな相場変動が起きたときでも借金を背負うリスクを抑えられます。リスクを限定したうえでハイレバトレードに挑戦しやすい環境が整っているという点も、大きな魅力といえるでしょう。
メリット4:信託保全と外部監査による資金保護
海外FX業者の多くは顧客資金を分別管理しているだけですが、AXIORYではそれに加えて信託保全に近い形で資金保護を行っています。具体的には、外部の独立監査機関を介して顧客資金を管理しており、万が一AXIORYが倒産した場合でも返金される可能性が高い仕組みです。
また、大手監査法人PwC(プライスウォーターハウスクーパース)から監査を受け、毎月のデータを開示するなど、会社経営の透明性にも注力しています。
こうした多層の資金保護は海外FXのなかでも珍しく、利用者の安心感を高めています。
メリット5:日本語サポートと使いやすい公式サイト
AXIORYは公式サイトの日本語訳が非常に自然で、専用マイページ(MyAXIORY)も日本人ユーザー向けの作りになっているため、すべての操作を直感的にこなせます。
さらに、問い合わせ窓口はメール・チャットで平日9:30〜23:30まで対応しており、土日祝は基本的に休みですが、問題解決までのレスポンスは比較的スピーディーです。
日本語対応スタッフが対応していることもあり、実際にサポートへ問い合わせたユーザーからも「対応が速くてわかりやすい!」と評判です。
メリット6:取引商品が豊富(FX以外にも対応)
AXIORYでは、FX通貨ペアだけでなく、株式CFDや株価指数CFD、エネルギーCFD、貴金属CFDなど多彩な商品を取り扱っています。
また、「アルファ口座」を開設すれば、米国株式や欧州株式、ETFの現物取引が可能になり、株式投資をグローバルに展開できます。FXと株式投資を一つのブローカーに集約し、資金を効率的に運用することも可能です。
「バトルCFD」という独自の商品も提供しています。これは2つの銘柄(株式や株価指数)を組み合わせて、それらの相対的なパフォーマンスを取引できるという面白い商品です。
例えば、片方の銘柄に買いポジションを取ると、自動的にもう一方の銘柄には売りポジションが設定され、2銘柄間の価格差(スプレッド)を利用したトレードが可能になります。
唯一、クリプト(仮想通貨)CFDに対応していないのは残念な点ですが、それ以外の金融商品に関しては十分なラインナップが用意されていると言えるでしょう。
メリット7:スキャル・EA(自動売買)の取引制限が緩い
海外FX業者によってはスキャルピングを禁止している場合や、EAによる自動売買に制限を設けている場合があります。しかし、AXIORYではスキャルピングやEA(自動売買)など、回転売買を積極的に行うトレードスタイルを制限していません。
むしろ高い約定力と狭いスプレッドという環境を整えており、短期トレーダーやシステムトレーダーにも非常に人気があります。
ただし、両建てに関しては一定の制限があり、異なる業者間や別口座同士を利用した不正取引は禁止されていますので注意が必要です。
メリット8:ロスカットレベルが低く含み損に耐えやすい
AXIORYのマックス口座とゼロ口座ではロスカットレベルが0%、スタンダード口座やナノ口座、テラ口座でも20%と比較的低めに設定されています。
他の海外FX業者や国内FX業者だと、ロスカットレベルが50〜100%程度に設定されている場合が多く、含み損がそれなりに大きくなると自動的にポジションが決済されます。
しかし、AXIORYではギリギリまで含み損を抱えることができるので、相場が一時的に逆行しても戻りを待つトレードが行いやすいのです。
ただし、ロスカットが遅れるということは、損切りを忘れると口座残高のほとんどを失うことになるので、適切な資金管理が大切になります。
メリット9:不定期ボーナスがある場合は条件達成で出金可能
AXIORYは、常設の口座開設ボーナスや入金ボーナスがないという点がデメリットではありますが、不定期で開催されるボーナスキャンペーンは人気があります。
期間限定で実施される100%入金ボーナスなどでは、一定ロット数を達成するとボーナス自体を出金できるケースがあるのです。
他社の場合は取引証拠金としてしか使えなかったり、出金不可だったりすることが多いですが、AXIORYは条件を満たせば現金出金できるというメリットがあります。
AXIORYのデメリット・注意点
AXIORYには数々の魅力的なメリットがありますが、一方で利用時に注意すべきデメリットも存在します。
デメリット1:常時ボーナスがない
AXIORYはスプレッドや約定力など、取引環境に予算をかけているためか、他社が力を入れているような常設のボーナス制度はありません。
例えばXMのように「口座開設ボーナス13,000円」や「入金100%ボーナス(通年)」などの特典が用意されていないので、ボーナス目的で海外FXを探している方には物足りないと感じるでしょう。
年数回の限定キャンペーンはあるものの、タイミングが合わないと使えない点もデメリットです。
デメリット2:2万円未満の入出金に手数料がかかる
AXIORYでは、2万円未満の入金や出金に対して1,000円の手数料が発生します。少額資金をこまめに出金して生活費に充てたいという方や、数千円程度をテスト的に入金して取引するスタイルを好む方にとっては負担となるでしょう。
海外FX業者の中には、最低入出金額が500円程度で手数料完全無料という業者も存在しますので、少額取引を頻繁にしたい人には不向きです。
ただし、2万円以上をまとめて入出金すれば手数料が無料になるので、まとめて資金移動することで対策できます。
デメリット3:仮想通貨の取り扱いがない
AXIORYはFX通貨ペアや株式CFD、指数など扱う銘柄数自体は多いのですが、仮想通貨(暗号資産)CFDの取り扱いがありません。ビットコインやイーサリアムといった仮想通貨ペアが人気を集めている昨今において、AXIORYでそれらをトレードできないのはマイナス要素です。
仮想通貨もFXと並行して取引したい場合は、仮想通貨CFDを扱うFXGTやExnessなどを検討する必要があります。
AXIORYの担当者曰く、「仮想通貨CFDは十分な流動性を確保するのが難しく、顧客にとって思わぬ不利益が生じる可能性があるため」とのことで、現状では導入予定は無いとのことです。
デメリット4:ボーナスにクッション機能がない
AXIORYではボーナスキャンペーン自体が少ないうえ、仮に開催されても「クッション機能」は設定されていないのが一般的です。
クッション機能とは、ボーナス分を証拠金として使いつつ、自分の入金額が無くなってもボーナス単体で取引を続けられる仕組みを指します。
クッション機能がない場合、ボーナスを取引証拠金として使えず、残高が無くなった時点でロスカットが発動しまうので、「クッションなしボーナスは意味がない」という批判もしばしばです。
デメリット5:残高に応じてレバレッジが段階制限される
AXIORYの最大レバレッジはマックス口座で2,000倍、ナノ口座・テラ口座・スタンダード口座で1,000倍ですが、口座残高が一定額を超えるとレバレッジ制限がかかります。例えば、マックス口座なら30万円を超えると1,000倍、さらに増えると800倍、600倍、400倍、…と下がっていく仕組みです。
こまめに出金したり、複数口座に分散すればレバレッジ制限をある程度回避できますが、常に最高レバレッジを使いたい人には不自由に感じるかもしれません。
レバレッジ制限を把握しないまま高額を入金すると、想定外の低レバレッジで取引する羽目になるので要注意です。
デメリット6:スワップポイントがマイナス寄り
AXIORYは短期トレードを得意とするユーザーにとって魅力的な環境ですが、スワップポイントは全般的にマイナス寄りです。
例えばUSD/JPYの買いスワップがプラスだったとしても、他社と比べるとあまり有利とは言えず、マイナス通貨ペアはさらに赤字幅が大きくなっているケースが多いです。
長期保有やスイングトレードでスワップ利益を狙うスタイルにはやや向かないでしょう。あくまで短期売買や中期トレードが中心という人にフィットする業者です。
デメリット7:bitwalletに対応していない
かつてAXIORYはbitwalletに対応していましたが、2019年ごろに提携を終了し、現在は利用できません。
bitwalletは数多くの海外FXと提携している人気ウォレットですので、使い慣れたトレーダーにとっては不便さを感じる一因となるでしょう。
代替手段としては国内銀行送金、クレジットカード、Apple Payなどが充実しているため、特別に困るほどではないですが、bitwallet特有のメリット(送金スピードや安い手数料)を求める人にとってはやや物足りない点です。
デメリット8:米国や欧州以外の株式CFDは少なめ
AXIORYは株式CFDや現物株式(アルファ口座)に対応しているものの、主に米国や欧州などの主要マーケットの銘柄に特化しています。
日本株やアジア市場の銘柄は数がまだ少なく、特定の海外株を狙ったトレードをしたい場合には取り扱いがないケースも考えられます。
今後ラインナップが拡充される可能性はありますが、現状ではメジャーどころの株式が中心で、一部のマイナー銘柄を求める方には合わないかもしれません。
デメリット9:複数口座間での両建ては禁止
AXIORY自体はスキャルピングやEA利用を自由に認めていますが、複数口座間での両建てや、AXIORYと他社をまたいだ両建ては規約違反とされています。
ボーナスの不正取得を目的としたアービトラージ的な手法も禁止されており、これらの行為が発覚すると出金拒否や口座凍結などのペナルティが科される可能性があります。
デメリット10:口座を放置すると手数料が引かれる
AXIORYでは1年以上取引や入出金のない口座は「休眠口座」となり、残高がある場合は毎月5ドル(または口座通貨換算額)の口座維持費が引かれるので、残高を残したまま放置しないようにしましょう。
また、残高がない場合は3ヶ月後に「凍結口座」となり取引口座は削除され、復活できなくなります。
ただし、複数口座を持っている場合、いずれかの口座で1年以内に取引や入出金があれば、他の口座からは維持費は徴収されません。
AXIORYの口座タイプ・スプレッド・特徴
ここでは、AXIORYで選べる口座タイプやスプレッド、主な特徴についてまとめます。AXIORYでは以下の6つの口座タイプが用意されています。
- スタンダード口座:取引手数料無料で初心者におすすめ
- ゼロ口座:スプレッドがほぼ0で、別途で取引手数料がかかる(金額は銘柄によって異なる)
- ナノ口座:スプレッドが狭く、1ロット6ドルの取引手数料がかかる
- テラ口座:ナノ口座とスペックは同じくMT5に対応
- マックス口座:最大レバレッジ2,000倍・ロスカットレベル0%のハイレバ口座
- アルファ口座:株式やETFの現物取引に特化した口座
以下の表で各口座の基本スペックを比較しましょう。
口座タイプ | 最大レバレッジ | 注文方式 | スプレッド | 取引手数料 | 取引プラットフォーム | 主な特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|
スタンダード口座 | 1,000倍 (残高に応じ制限あり) | STP | 1.3pips~ | 無料 | MT4 cTrader | ベーシック口座。 手数料無料だがスプレッドは若干広め。 |
ゼロ口座 | 1,000倍 (残高に応じ制限あり) | ECN | 0.0pips~ | 8.7ドル/1ロット〜 | MT4 MT5 cTrader | 主要通貨はほぼ0pips。 手数料がやや高い。 |
ナノ口座 | 1,000倍 (残高に応じ制限あり) | ECN | 0.2pips~ | 6ドル/1ロット | MT4 cTrader | スプレッド最狭クラス。 手数料は往復6ドル。 |
テラ口座 | 1,000倍 (残高に応じ制限あり) | ECN | 0.2pips~ | 6ドル/1ロット | MT5 | MT5で狭スプレッド。 EAやスキャルピングにも最適。 |
マックス口座 | 2,000倍 (30万円超で1,000倍など制限) | STP | 1.3pips~ | 無料 | MT4 cTrader | 最大レバ2,000倍。 ロスカット水準0% |
アルファ口座 | 1倍 (現物株式・ETF取引) | – | – | 各銘柄ごとに発生 | MT5 | 米国&欧州株の現物取引口座。 FX取引はできない。 |
AXIORYは5~6種類の口座タイプが存在しているため、初めての方は戸惑うかもしれません。
基本的には、以下のように選ぶと良いでしょう。
- まずはスタンダード口座:手数料無料でシンプルに使いたい人
- スプレッド重視ならナノ口座orテラ口座:特にスキャルピングや短期売買を多用する人
- ハイレバ重視ならマックス口座:最大2,000倍&ロスカットレベル0%を活用したい人
- 株式現物を買いたいならアルファ口座:米国株やETFに投資したい人
スタンダード口座:初心者がまず試すならこれ
スタンダード口座は、AXIORYのなかで最もオーソドックスな口座タイプです。
STP方式を採用し、取引手数料は一切かからず、スプレッドのみでコストが決まるシンプルな仕組みが特徴。USD/JPYなど主要通貨ペアの平均スプレッドは1.3pips前後と、海外FXとしてはなかなか優秀な水準です。
スプレッドの狭さをとことん追求したい場合にはナノ口座やテラ口座が有利ですが、スタンダード口座なら大ロット取引でも余計な手数料がかからないメリットがあります。
仕組みがシンプルでわかりやすいので、海外FX初心者が最初に選ぶ口座としておすすめです。
ゼロ口座:主要通貨ペアがほぼ0pipsに
ゼロ口座は2024年末ごろに新登場した口座タイプで、主要通貨ペアが1日の約90%で0.0pipsになるという極めて狭いスプレッドが特徴です。対象はUSD/JPYやEUR/USD、GBP/JPYなど25通貨ペア程度に限られますが、その分だけ短期売買の取引コストを極限まで引き下げられる点は魅力的です。
ECN方式を採用しており、別途取引手数料がかかりますが、ナノ口座やテラ口座よりもさらにスプレッドを追求したスペックとなっています。
スキャルピングで極限までスプレッドを抑えたいなら、魅力的な選択肢になるでしょう。
ナノ口座:ECN + 狭スプレッドでスキャルピング向き
ナノ口座はECN方式を採用した口座で、1ロット往復6ドルの取引手数料が発生しますが、その分スプレッドが平均0.2pips~と非常に狭いのが特徴です。MT4とcTraderの両方に対応しており、スキャルピングやデイトレードを行うトレーダーから高い支持を受けています。
さらに、スタンダード口座よりも約定力が高く、約定拒否やリクオートが極めて少ないこともメリットです。
短期売買をメインに、トータルコストを抑えたいのであれば、ナノ口座がベストな選択肢の一つと言えます。
テラ口座:MT5ユーザー向けのECN口座
テラ口座もナノ口座と同様にECN方式を採用し、1ロット往復6ドルの手数料で狭いスプレッドを実現している点は共通です。ただし、テラ口座はMT5専用という違いがあります。
MT5には、MT4よりも板情報や時間足の豊富さなど優れた機能があり、EA開発やマルチチャート分析を行うトレーダーには人気です。
ナノ口座がMT4・cTraderユーザー向けなら、テラ口座はMT5ユーザー向けと言えるでしょう。
最新のテクノロジーを駆使した短期売買や自動売買を行いたい方に最適な口座タイプです。
マックス口座:最大2,000倍のハイレバレッジ
マックス口座は、その名の通りレバレッジが最大2,000倍という驚異的な水準で設定されているSTP口座です。
30万円以下の残高であれば2,000倍が適用されますが、それ以上になると1,000倍、500倍…と段階的に制限がかかる点には注意が必要です。
スプレッドはスタンダード口座と同程度で、取引手数料も無料。さらにロスカットレベルが0%に設定されているので、ハイリスク・ハイリターンのトレードを好む方に向いています。
ハイレバレッジでありがなら、他の口座同様に追証がないゼロカットシステムもあるため、小額から大きく勝負したいトレーダーには魅力的でしょう。
アルファ口座:米国&欧州株など現物株式が取引可能
アルファ口座は、FXやCFDとは別に現物株式やETFを取引できる、FX業者としては珍しい口座タイプです。
対応銘柄は米国株や欧州株が中心で、レバレッジはかけられないため1倍となります。つまり、現物株投資として実際に株式を保有する形態です。
世界的に有名なAppleやAmazon、Google(Alphabet)などの米国株を、AXIORY経由で購入することが可能になります。
MT5を使って取引を行い、アルファ口座で株式を保有しながら他のFX口座も並行して運用するといった資金管理が可能です。
AXIORYの登録・口座開設方法
まずはAXIORY公式サイトへアクセスし、「今すぐ口座開設」などのボタンをクリックして口座開設フォームへ移動します。
トップページには「スタートガイド」的なリンクもあるので、そこから案内に従うとスムーズです。
スマホやPCどちらからでも手続き可能ですが、本人確認書類のアップロードなどを考慮するとPCのほうがやりやすい場合もあります。
次に、新規アカウント登録のための基本情報を入力します。
氏名・メールアドレス・電話番号などを記入し、パスワードを設定したら、登録したメール宛に認証リンクが送られてくるので、そこをクリックまたはタップしてメールアドレスを確認しましょう。
これで仮登録が完了となり、AXIORYのマイページ(MyAXIORY)へのログインが可能になります。
メール認証後は、さらに詳しい個人情報(住所や生年月日など)や、投資経験、雇用形態などに関する質問に回答します。
また、この段階で口座タイプ(スタンダード口座、ナノ口座、テラ口座、マックス口座、アルファ口座など)や、取引プラットフォーム(MT4、MT5、cTrader)、口座通貨(JPY、USD、EUR)などの設定が求められます。
後から口座を追加することもできるので、最初は自分の目的に合ったタイプを選べばOKです。
続いて、AXIORYでは「身分証明書(パスポートや運転免許証など)」と「現住所確認書類(公共料金の請求書、住民票、クレジットカード明細など)」のアップロードが求められます。
スマホカメラで撮影した画像でも問題ありませんが、画像が不鮮明だと審査が通らないことがあります。書類の四隅が切れていないか、文字情報がはっきり読めるかを確認してからアップロードするようにしましょう。
審査は通常1営業日以内に完了するとされています。
書類審査が通れば、本格的に取引ができる状態になります。マイページ(MyAXIORY)へログインし、「入金」メニューから国内銀行送金やクレジットカードなどの方法で資金を入れましょう。
入金が完了したら、実際にMT4やcTraderなどのアプリをインストールして、ログインID・パスワードを用いて口座へアクセスすれば取引可能です。
最初は少額から操作に慣れ、スプレッドや約定スピードなどを確認してから本格的にトレードを始めることをおすすめします。
AXIORYのボーナス情報まとめ
基本的に、AXIORYでのトレードはボーナスよりもスプレッドの狭さにメリットを感じる人が多いですが、不定期キャンペーンを上手く活用すればさらにお得に取引できます。
お年玉ボーナスキャンペーン(不定期)
AXIORYでは例年、年始(1月~2月)に「お年玉ボーナスキャンペーン」を開催することが多いです。
例えば、100%入金ボーナスとして最大10万円(あるいは最大30万円)のクレジットが付与されるなど、期間限定の特典が用意されます。
ただしボーナス自体を出金するには、一定の取引ロット数をこなす必要があるなどの条件が付くことが多いです。とはいえ、運用益が出ればボーナス+利益をまとめて出金できるケースがあるため、タイミングさえ合えばお得に活用できるでしょう。
お中元ボーナスキャンペーン(不定期)
お年玉キャンペーンと並ぶ、年2回程度の主力ボーナスが「お中元ボーナス」です。こちらも同様に、100%入金ボーナスや抽選で現金が当たる企画が含まれている場合があります。
夏頃(7月~8月)に実施されることが多いので、AXIORYを使い始める際は公式サイトやメールマガジンなどをチェックしてみてください。
その他の不定期キャンペーン
AXIORYでは年末年始や記念日などに合わせて、期間限定のキャッシュバックや無料VPSキャンペーンなどを開催する場合があります。過去には「iPhoneが抽選で当たる」などの特典企画もあったようです。
ただし、XMやVantageのように常に何かしらのボーナスがあるわけではなく、事前予告なくキャンペーンが終了することも多いので、見逃さないように注意が必要です。
AXIORYに関するよくある質問
まとめ:AXIORYはこんな人におすすめ
以上の情報を踏まえると、AXIORYは「取引環境の良さ」と「比較的高い安全性」を両立している海外FX業者として評価できます。
具体的には、以下のような人におすすめです。
- スキャルピングや短期売買を重視している人 → ナノ口座/テラ口座の狭スプレッドと高約定力が魅力
- ハイレバレッジで手堅く勝負したい人 → マックス口座なら2,000倍&ロスカット0%で大きく狙える
- EA運用やcTraderを試したい人 → AXIORYはMT4/MT5だけでなくcTrader対応も強み
- 海外FXでも資金保護体制を重視する人 → 信託保全と外部監査、The Financial Commission加盟で安心感
- 米国株やETFにも投資したい人 → アルファ口座で株式現物取引が可能
一方で、常設ボーナスがないことや、少額入出金に手数料がかかること、そして仮想通貨CFDを扱っていない点などはデメリットと言えます。
それでも、「とにかく快適にFXをしたい」「高約定力や透明性を重視したい」「日本語サポートが充実していて安心したい」という方にとっては、AXIORYは十分選択肢に入る優良ブローカーでしょう。ぜひ検討してみてください。
免責事項
- 本記事は情報提供のみを目的としており、特定の金融商品やサービスの利用を推奨・勧誘するものではありません。また、本記事の内容は将来にわたって正確かつ有効であることを保証するものでもありません。
- 海外FX業者は日本の金融庁に未登録の場合、金融商品取引法上の投資者保護が及ばない可能性があります。日本居住者が海外FXを利用する際は、自己責任で行い、リスクを十分に理解した上でご利用ください。
- レバレッジを活用した取引は、証拠金以上の損失が発生する可能性があります(Exnessではゼロカットシステムが採用されているものの、相場変動による損失リスクは避けられません)。
- ボーナスキャンペーンの内容や条件は予告なく変更・終了される場合があります。最新情報は必ず公式サイトやサポートデスクにてご確認ください。
- 当記事の情報に基づいて生じた損害について、当方は一切の責任を負いかねます。投資判断はご自身の資金・リスク許容度に合わせて慎重に行ってください。
- 投資にはリスクが伴います。必ず免責事項をお読みください。