東茶屋なかむら
『東茶屋なかむら』は2019年オープン。大将は石川県金沢出身の中村学(なかむら まなぶ)氏。神戸三宮『料理屋 植むら』、大阪『老松 喜多川』で修業後、独立した。店名は金沢の「ひがし茶屋街」にちなむ。金沢文化を代表する、美しい出格子と石畳が続く茶屋街を名前に付けたところから、中村氏の金沢への思いが伝わる。料理はおまかせで、中村氏の故郷・金沢の食材が全体の9割を占める。トリ貝、アワビ、岩ガキなどの新鮮な魚介類は、金沢で鮮魚店を営む中村氏の知人ほか、中村氏が信頼する故郷の人々から毎日店に届けられる。食材の良さには絶対の自信をもつ中村氏は、料理もその食材の良さをなるべくそのままゲストに手渡せるよう、シンプルに引き算の料理を心がけている。